こんばんは、G&Tです。ということで出版甲子園レポの1次審査編です。短くするために分割したのですがそれでもなかなかの量になってしまったので心して読んでください。
さて、出版甲子園に挑戦しようと思っている人もこの記事を読む(可能性がある)と思うので、まず初めに強調しておきたいこととしては、出版甲子園に応募するのに本を書く必要はないということです。出版甲子園は本の企画書を学生から募集して、最初から最後までそれを対象に審査を行います。なので、アイデアが思いついたらその瞬間に応募することができます。京都に行くよりも簡単。みんな応募しよう。
形式としては、本にしたい内容についてざっくりと書くという感じのもので、Web上の専用フォームに書き込んで送信することで応募が完了します。フォームに関しては、11回大会の時は名前や所属など個人情報部分を除くと
大体一年ぐらい前、「@osagetan」のアカウント設立直後ぐらいの方向性を模索していたころに書かれていた朝のノイズ入り雑学ツイートを、せっかくなので本の体裁にして出版しようと考えて応募した企画ですね。ちなみに、投稿ツイートは雑学なのか偽雑学なのかを機械的に判別する方法があるのですが、教えません。
あとメディテーションセンターは1年半ぐらいちまちまと更新してるのですが驚くほど全くもってアクセス数が伸びません。なのでぜひ上のリンクをクリックしてください。そして読め。人気が出ないとコミケでキャラクターグッズを作る議決が通らないんだよ。
以上三冊を応募しました。
先に言えよ
まあでも実際世の中どこでもそんなものなので、今回は数打てば当たる作戦で経路の違う企画書を複数個送ってみてどれが通るかなDoS攻撃ゲームを仕掛けてみた次第です。そしたらなぜか全部通ってしまった。当初の予定では10種類の企画書を送る予定で、実際5種類位アイデアは出ていたのですが、まあなんというか、送りすぎないで良かったなって感じです。一次企画書が通過してしまったら二次企画書も書かないといけませんからね。DoSのカウンターを受けた。
これから出版甲子園出場を目指そうとしている人にアドバイスがあるとすれば、とりあえず下手な企画書でも数を打って感覚をつかんでみることをお勧めします。思い付きみたいなアイデアでも企画書にして送ってみるとなんか良さそうな感じに見えるものです。あとは、企画書の構成としては、来年どのようなスタイルで募集されるのかはわかりませんが、自由記述形式だったとしても第11回大会の構成に従って送ってみると構造的に整った文章が書けるので通りやすくなるかもしれません。後でわかることですが、審査が進むと最終的に求められる企画書の構造は第11回大会の構成に沿った形になるので、初めからこの形式で書いておくとあちらとしても読みやすく印象の良い企画書になるでしょう。
さて、本来ならばここから二次審査の話を書こうと思っていたのですが(短いので)、一次審査の話が思いのほか長くなってしまったので記事を再分割して次回の更新に回そうと思います。読み物としてこの記事を読んでいる方は二次審査の話もこんな感じで企画書の書き方的な内容ばかりになるのであまり楽しくないかもしれません。そういう方は三次審査の項目まで飛ばして読んでください。
それでは、また次回お会いしましょう。
さて、出版甲子園に挑戦しようと思っている人もこの記事を読む(可能性がある)と思うので、まず初めに強調しておきたいこととしては、出版甲子園に応募するのに本を書く必要はないということです。出版甲子園は本の企画書を学生から募集して、最初から最後までそれを対象に審査を行います。なので、アイデアが思いついたらその瞬間に応募することができます。京都に行くよりも簡単。みんな応募しよう。
審査概要
さてさて、一次審査ですが、例年6月中旬ぐらいまで行われているようです。開始時期はというと安定していないようで、11回大会は2月ごろから募集されていましたが、今年行われた12回大会の募集は4月からでした。11回大会では3月末までに応募された企画書にはフィードバックが一度与えられる、みたいな話がありましたが、今年は4月から募集開始だったのでそれもありませんでした。まあ、企業ではなく学生が運営しているサークルなので世代によって運営方針が違ったりするのでしょう。形式としては、本にしたい内容についてざっくりと書くという感じのもので、Web上の専用フォームに書き込んで送信することで応募が完了します。フォームに関しては、11回大会の時は名前や所属など個人情報部分を除くと
- 本のタイトル
- ジャンル
- 企画内容
- 自己アピール
- ターゲット層
- 構成案
- 見本原稿
- 企画への熱意や思い入れ
- タイトル
- ジャンル
- 企画内容
- 自己アピール
応募内容
実は出版甲子園は一人で何企画応募しても良いことになっています。ということで、今回は以下の三企画を応募しました。- 『世界一信用できない雑学の本』
- 『中学生のためのプログラミング講座』
- 『論理飛躍トレーニング』
『世界一信用できない雑学の本』
クイズ色の強い雑学本。短いセンテンスで表された雑学と、その背景説明を含む詳しい解説のセットを複数掲載する基本的な雑学本の形式で、本物の雑学のほかに約三分の一から半分の割合で偽の雑学とそれらしい偽の解説を区別せずに掲載する。本の主な目的は、雑学としての知識を獲得する楽しみと、クイズとしての「疑心暗鬼を楽しむ」ということの両面を追及する。偽雑学に関しては末尾に正しい解説を掲載する。これはですね
レイアウトとしては雑学の種類ごとに章分けを行い(例えば「人文」「科学」「社会」「生活」など)、雑学とその解説で1ページを取るものとする。出版社の都合の良いページ数に合わせて全体の掲載雑学数を決定する。末尾の偽雑学解説に関しては一ページに三種類程度の雑学ができる程度にレイアウトおよび文字の大きさを決定する。
対象読者層は幅広く設定する。本の主な目的は前述のとおり雑学的楽しみとクイズ的楽しみの両立であるため、読者の知識量の如何に関わらず両方の楽しみが得られることを目的とする。具体的には、ジャンルごとに様々な難易度の雑学・偽雑学を配置し、あまり雑学に興味のない読者であってもついていけるような知識の獲得と、偽雑学を見抜くという楽しみができるようにする一方で、クイズに造詣の深い読者にとっても偽雑学なのか本当に自身の知らない難しい雑学なのか迷うといったような楽しみができるように、掲載雑学の難易度を調整する。
【今日の雑学】
— トルネードおさげたん (@osagetan) 2016年4月27日
白黒テレビは頑張ればまだみれる
【今日の雑学】
— トルネードおさげたん (@osagetan) 2016年4月29日
羊の毛は刈らずに薬で抜かれている
【今日の雑学】
— トルネードおさげたん (@osagetan) 2016年5月1日
人工地震はS波しか出せない。
【今日の雑学】
— トルネードおさげたん (@osagetan) 2016年5月11日
食用ローションがある
これです。【今日の雑学】
— トルネードおさげたん (@osagetan) 2016年5月16日
ホッケーよりもアイスホッケーの方が先にできた。
大体一年ぐらい前、「@osagetan」のアカウント設立直後ぐらいの方向性を模索していたころに書かれていた朝のノイズ入り雑学ツイートを、せっかくなので本の体裁にして出版しようと考えて応募した企画ですね。ちなみに、投稿ツイートは雑学なのか偽雑学なのかを機械的に判別する方法があるのですが、教えません。
『中学生のためのプログラミング講座』
幅広く使われているプログラミング言語であるC言語のプログラミング解説と、その前提として必要となるコンピュータの仕組みについての解説書で、中学生もしくは小学校高学年の読者が理解できることを目的とした本とする。最終的な目標としては、コマンドプロンプト(シェル/簡単なプログラムで用いられる黒い画面)で電卓が作れるようになることを目標とする。これはまあ、良いでしょう。読んでの通りです。自分が中二からC言語プログラミングの学習を始めたので、今の後輩向けにテキストとか書けたらな~とか前々から思っていたので応募したやつです。
対象読者層としては、小学校高学年から中学生・高校生・大学生・社会人でプログラミングを初めて学ぶ人に幅広く利用されるような内容とする。ただし、タイトルの通り主なターゲットは中学生であり、特に今後始まるとされるプログラミング教育において参考書的に利用されることを期待する。
中学生の特に一年生や二年生を対象とした場合、プログラミングの基本的な概念として存在する「変数」や「関数」について、数学においてまだしっかりと習っていない場合が多い。そのため、既存の参考書でそれらが解説されるときによく用いられる「数学における変数・関数と同じもの」という表現は読者を余計に混乱させる結果となることが多い。実際には数学における概念とプログラミングにおける概念にはずれが存在することも混乱に拍車をかけている。このような混乱は中学生以降の年齢であっても、数学にあまり親しくない読者にとっては常に起こりうることである。そこで、この本では数学の言葉を利用せずに、比喩など別の方法でプログラミング独自の概念を説明することを最大の特徴とする。そのためにはコンピュータ自体の構造や「プログラムとは何か」と言った話を理解することが必要となる、かつ近道となるため、本の前半はそれらの一見C言語プログラミングとは関係のない話についてじっくりと解説することとする。またプログラミングで初心者が一番挫折しやすいのが環境構築であるということも踏まえ、「プログラミングを始める準備」の解説も入念に行う。このように、C言語のプログラミング技法の解説よりは、それに至るまでに挫折しないようなバックアップを行うことを主な目的とする。電卓の作成を最終目標とするため、ポインタやファイル出入力などC言語の難しい概念には立ち入らず、それらは別の参考書に任せるものとする。
レイアウトとしては、中学生を対象とするため文字はあまり大きくせず、図表およびイラストをふんだんに活用するものとする。また現場においてはプログラムのソースコードは色付けレイアウトされていることがほとんどであるのに対し、一般的な解説書は白黒になっているために必要以上に難しそうに見える。そのためこの本ではフルカラーでソースコードの実践的な色付けを行う。同様に、実際のソースコードと同じように随所にコメントを挿入することとする。
『論理飛躍トレーニング』
短い会話からショートストーリー程度の長さの傍から見れば成立していないような会話を読みながら、どうしてそのような発言がなされたのかを考える連続なぞかけのような軽めのクイズ本。独創的な発想を生み出すためには「ある程度の基盤となる知識」と「それらを飛躍して結びつける能力」の二つが重要であるという観点から、専門用語や雑学的な用語など若干難しい用語が用いられた飛躍の多い会話文を題材にして、飛躍過程の解説と用語解説を同時に行うことで、知識と発想の二つの能力を無理なく鍛えることを目的とする。何かごちゃごちゃ言っていますが、要するにメディテーションセンターで連載してる『トルネード一門概念部』のことです。より正確に言うと、『概念部』を読むための読解力を鍛えるためのテキストと言ったところでしょうか。小説はダメなので「論理飛躍を理解するトレーニングを積むことでアイデア力を育む」という建前を用意してトレーニング本にしました。
対象読者層はある程度の知識を持っているクイズ・雑学好きな人々とし、平均的には中学生以上の一般的な知識(常識)が前提として要求されるものとする。前述のとおり「知識」と「発想力」を「ショートストーリーの読解」から鍛えることが目的だが、今までにない独特な形式のクイズ本であるため、「ショートストーリーの読解」をいきなり始めると読者がついてこられない可能性がある。そのため、前半では読解型のクイズを楽しむ準備として、二行・四行・八行といった短いセリフの読解を選択肢型・記述型・空欄補充型など異なる形式で行う。
あとメディテーションセンターは1年半ぐらいちまちまと更新してるのですが驚くほど全くもってアクセス数が伸びません。なのでぜひ上のリンクをクリックしてください。そして読め。人気が出ないとコミケでキャラクターグッズを作る議決が通らないんだよ。
以上三冊を応募しました。
結果
- 『世界一信用できない雑学の本』 通過
- 『中学生のためのプログラミング講座』 通過
- 『論理飛躍トレーニング』 通過
感想
実はというか話の流れから既に察しているかもしれませんが、去年開催された第11回の出版甲子園にも応募をしていました。その時には『論理飛躍トレーニング』だけを送ったのですが、「この構成案では出版に必要な字数が確保できなさそうなので一次審査落選です」みたいなメールが帰ってきました。どうやら10万字ぐらいが出版の基準となるとのこと。先に言えよ
まあでも実際世の中どこでもそんなものなので、今回は数打てば当たる作戦で経路の違う企画書を複数個送ってみてどれが通るかなDoS攻撃ゲームを仕掛けてみた次第です。そしたらなぜか全部通ってしまった。当初の予定では10種類の企画書を送る予定で、実際5種類位アイデアは出ていたのですが、まあなんというか、送りすぎないで良かったなって感じです。一次企画書が通過してしまったら二次企画書も書かないといけませんからね。
これから出版甲子園出場を目指そうとしている人にアドバイスがあるとすれば、とりあえず下手な企画書でも数を打って感覚をつかんでみることをお勧めします。思い付きみたいなアイデアでも企画書にして送ってみるとなんか良さそうな感じに見えるものです。あとは、企画書の構成としては、来年どのようなスタイルで募集されるのかはわかりませんが、自由記述形式だったとしても第11回大会の構成に従って送ってみると構造的に整った文章が書けるので通りやすくなるかもしれません。後でわかることですが、審査が進むと最終的に求められる企画書の構造は第11回大会の構成に沿った形になるので、初めからこの形式で書いておくとあちらとしても読みやすく印象の良い企画書になるでしょう。
さて、本来ならばここから二次審査の話を書こうと思っていたのですが(短いので)、一次審査の話が思いのほか長くなってしまったので記事を再分割して次回の更新に回そうと思います。読み物としてこの記事を読んでいる方は二次審査の話もこんな感じで企画書の書き方的な内容ばかりになるのであまり楽しくないかもしれません。そういう方は三次審査の項目まで飛ばして読んでください。
それでは、また次回お会いしましょう。